【大学生のためのインターンシップガイド】種類・メリット・失敗しない選び方を解説
インターンシップへの参加を考えている大学生の皆さん、「インターンシップって何をするの?」「どんな種類があるの?」「参加するメリットは?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では、インターンシップの基礎知識から種類、メリット、失敗しない選び方まで、大学生が知っておくべき情報を網羅的に解説します。
これからインターンシップに参加しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- インターンシップとは「企業や仕事内容への理解を深める就業体験」
- インターンシップの種類とそれぞれの特徴
- アルバイトと何が違うの?
- インターンシップに参加するメリットって何?
- インターンシップに参加する際に気を付けたいこと
- インターンシップ参加の流れ
- インターンに向けて大学1・2年生のうちからできることって?
- これってどうなの?大学生のインターンシップに関するよくある質問
- まとめ
インターンシップとは「企業や仕事内容への理解を深める就業体験」
インターンシップとは、企業が実施している就業体験プログラムのことを指します。
開催時期や期間などは開催する企業によって異なりますが、実際の仕事の一部を体験することで、企業や仕事内容を深く理解できるうえ、自分の適性を判断することもできる貴重な機会です。
また、企業側にとっても、インターンシップを通じて学生のポテンシャルを把握できたり、入社後のミスマッチを防ぐといった目的があります。
近年では、多くの企業がインターンシップを採用活動の一環として位置づけており、大学生にとって就職活動を進めるうえで重要なステップとなっています。
インターンシップの種類とそれぞれの特徴
インターンシップの定義は大きく分けて4つ
2022年6月、文部科学省・厚生労働省・経済産業省の3省合意によって、「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」が改正され、学業に影響が出ないように配慮しつつ学生のキャリア形成をサポートできるよう配慮された定義に変わりました。
これまでは1日のセミナー型もインターンシップとされていましたが、新たな定義からは「タイプ3(汎用的能力活用型インターンシップ)」と「タイプ4(高度専門型インターンシップ)」が正式なインターンシップに当たると定義されました。
まだ志望する業界が決まっていない場合は「タイプ1(オープン・カンパニー)」、今まで培ってきた専門知識を実際に現場で試してみたい場合は「タイプ2(キャリア教育)」など、目的や状況に合わせて最適なインターンシップを選べるようになりました。
1dayの仕事体験・職場見学【半日~1日】
1dayのオープン・カンパニーやキャリア教育は、業界や企業の特徴を知りたい大学生向けのプログラムです。
企業説明やグループワークなどを通して、実際の業務について理解を深めるような内容が多く、気軽に参加できるのが特徴です。
短時間で企業の雰囲気や事業内容を把握できるため、まだ業界研究を始めたばかりの大学1・2年生や、幅広い業界を見てみたい学生におすすめです。
ただし、実際の業務に深く関わることは少ないため、より実践的な経験を積みたい場合は、短期や長期のインターンシップも検討しましょう。
短期インターンシップ【数日〜1ヶ月程度】
短期インターンシップは、5日から1ヶ月程度で実際の業務に携わるプログラムです。
長期休み(夏休みや冬休み)に実施されることが多く、大学生が参加しやすいスケジュールになっています。
実際の業務に関わることで、より深く業務内容を理解できるのと、専門的な知識やスキルも身につきます。
企業が求める人材像や働き方を肌で感じられるため、志望企業が明確になっている大学生には特におすすめです。
長期インターンシップ【1ヶ月以上~】
長期インターンシップは、数か月から半年ほど実際の業務に携わるプログラムで、有給で募集されることが一般的です。
社員と一緒に仕事を進める機会もあり、より実践的なスキルを学べます。
長期インターンシップの最大の魅力は、社員と信頼関係を築けることです。
継続的に企業で働くことで、社会人としての基礎力やコミュニケーション力も身に着けることができます。
給与をもらいながら実務経験を積めるため、アルバイトとの両立や、就職活動に向けた準備として参加する大学生も多くいます。
ただし、学業との両立が課題になることもあるため、スケジュール管理をしっかり行うことが重要です。
アルバイトと何が違うの?
インターンシップとアルバイトは、どちらも「就業経験ができる」という共通点がありますが、その目的が大きく異なります。
インターンシップの目的は、学生の学びやキャリア形成です。
実際の業務やプロジェクトに関わることで、業界や企業への理解を深め、自分の適性を見極めることができます。
企業側も、学生のポテンシャルを評価し、将来の採用につなげることを目的としています。
一方、アルバイトの主な目的は、生活費や自由に使えるお金を稼ぐことです。
業務内容はマニュアル化された定型業務が中心で、スキルアップやキャリア形成よりも、労働の対価として報酬を得ることに重点が置かれています。
インターンシップは将来のキャリアを見据えた経験を積む場であり、アルバイトは即座に収入を得るための手段と言えるでしょう。
▼インターンシップ
目的:学生の学びやキャリア形成
業務内容:実際の業務やプロジェクトに関わる
▼アルバイト
目的:生活費や自由に使えるお金を稼ぐ
業務内容:マニュアル化された定型業務
インターンシップに参加するメリットって何?
業界・企業研究に役立つ
インターンシップに参加することで、パンフレットやホームページ、SNSだけでは得られない、生の情報を得ることができます。
現場での仕事を実際に見聞きすることで、自分がその業界で働くことに対する適性や興味をより具体的に判断できます。
同じ業界内でも企業ごとに働き方や企業文化が異なるため、複数の企業でのインターンシップを経験することがおすすめです。
実際に複数の企業を比較することで、自分に合った企業の特徴が見えてきます。
また、業界のトレンドや将来性についても、現場の社員から直接話を聞くことで、より深い理解が得られるでしょう。
入社後のイメージが付いて、ミスマッチを防げる
説明会だけではわからない、社員同士のやり取りや実際の仕事を通して企業の雰囲気を体感できるのも、インターンシップの大きなメリットです。
企業のリアルな働き方や社風を知ることで、入社後のギャップを減らすことができます。
インターンシップを通して、自分に合う環境かどうかを判断して、ミスマッチを防ぐことが大切です。
実際に働いてみて「思っていたのと違う」と感じることもありますが、それは入社前に気づけた貴重な経験です。
就職してから後悔するよりも、インターンシップの段階で自分に合う企業を見極めることが、長期的なキャリア形成において重要になります。
ガクチカやエントリーシートに活用できる
就職活動で必ず聞かれる「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」や、エントリーシートに盛り込むことができるのも、インターンシップ参加の大きなメリットです。
実際に体験したからこそ「なぜこの企業で働きたいのか」が明確になるだけでなく、実際の経験や気づきを盛り込むことで、ほかの学生とは違った内容にできます。
特に長期インターンシップでは、具体的なプロジェクトに関わることも多く、その経験は面接で話す際にも説得力を持ちます。
「インターンシップで〇〇のプロジェクトに参加し、△△という成果を出した」といった具体的なエピソードは、採用担当者の印象に残りやすく、選考を有利に進める武器になります。
単位認定がもらえることも
大学によっては、インターンシップの参加で単位が認定されることもあります。
大学と企業が連携して行うケースが多く、授業の一環として位置付けられています。
参加条件等は大学によって異なるため、興味のある学生はキャリアセンター等で確認してみましょう。
単位を取得しながら実務経験を積めるのは、大学生にとって非常に効率的な学び方と言えます。
インターンシップに参加する際に気を付けたいこと
学業に支障が出ないようにする
インターンシップに参加する際は、しっかりとスケジュールを立てて臨まなければ、学業が疎かになる可能性があります。
また4年生の場合、卒業研究や卒業論文の提出期限と重なってしまうこともあります。
きちんと両立できるように早めにスケジュールを組むことが重要です。
授業やゼミの予定を確認し、無理のない範囲でインターンシップに参加しましょう。
候補を絞りすぎない
インターンシップ先を最初から限定しすぎると、自分に合う企業や職種との出会いを逃してしまう可能性があります。
複数の企業を比較し、視野を広げて参加先を検討することが大切です。
予想していなかった業界や企業で、自分の新たな適性を発見することもあります。
柔軟な姿勢で様々な選択肢を検討することをおすすめします。
知名度だけで選ぶのはもったいない!
大手企業は魅力的ですが、知名度だけで選ぶと本当に合う職場を見逃すことがあります。
中小企業や地域密着企業にも、成長環境ややりがいのある仕事が多く存在するため、広い視野で選ぶことが成功の鍵です。
企業の規模ではなく、自分がそこで何を学べるか、どんな経験ができるかを基準に選びましょう。
こんなインターンシップには要注意!
残念ながら、中には学生を不当に扱うインターンシップも存在します。
拘束時間が異常に長い場合や、ハラスメントに遭うような環境は避けるべきです。
このようなインターンシップに参加してしまった場合は、なるべく早い段階で辞退を申し出るほか、大学のキャリアセンターや労働基準監督署に相談するのもひとつの方法です。
自分の心身の健康を最優先に考え、無理をしないことが大切です。
インターンシップ参加の流れ
インターンシップは年間を通して開催されていますが、インターンシップの種類や時期によって流れが異なります。
全体の流れを把握しておくと、エントリーのタイミングなどを逃さずに済むので安心です。
ここでは、インターンシップ参加までの基本的なステップを解説します。
ステップ①どんなインターンシップに参加したいかを考える
まずは、自分がどんなインターンシップに参加したいかを明確にしましょう。
考えるべきポイントは以下の通りです。
- どの期間に開催されているインターンシップに参加したいか
- どんな目的で参加したいか
- 業界理解を深めたいのか?
- 自分との適性を知りたいのか?
ステップ②インターンシップはここから探そう
行政のインターンシップ情報サイト
各都道府県ごとに独自でインターンシップ情報を掲載している場合があります。
大手就職支援サイトにはない、地域独自の情報が掲載されている可能性もあります。
和歌山県では「UIわかやま就職ガイド」でインターンシップ情報が確認できます。
地元での就職を考えている学生は、こうした地域の情報サイトも活用しましょう。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターでは、提携企業のインターンシップや、公募情報を紹介している場合が多いです。
大学を通した情報なので信頼性が高く、安心して参加できるプログラムが多いのが特徴です。
キャリアセンターの職員に相談することで、自分に合ったインターンシップを紹介してもらえることもあります。
企業の公式ホームページ
企業のホームページでは、就職支援サイトに掲載されていない独自開催のインターンシップや、説明会情報が載っていることもあります。
最近ではSNSでも情報を公開している企業が多くなっています。
志望企業が決まっている場合は、直接企業のホームページやSNSをチェックすることをおすすめします。
ステップ③気になるインターンシップに応募する
候補を絞り切らずに複数エントリーすることがおすすめです。
なかにはインターシップに参加するために選考のあるものもあります。
マイナビが2024年卒業予定の学生を対象に実施した調査によると、インターンシップの平均参加社数は5.7社でした。
何社参加すべきか迷っている人は、上記の平均社数を参考にしてみるのもおすすめです。
あくまでも平均数値なので、最低でも3社受ける、志望業界に絞って応募するなど、無理のない範囲で応募していきましょう。
人気企業ではインターンシップに参加するための選考もあるため、事前の準備が重要です。
インターン参加後はお礼メールを送りましょう
インターンシップ終了後は、社会人としてのマナーという意味でも、お礼メールをぜひ送ってほしいです。
感謝の気持ちを伝えることで、企業側にも良い印象を残すことができます。
簡潔に参加の感謝と学んだことを述べるだけでも十分です。
このような細やかな配慮が、将来の選考で有利に働くこともあります。
インターンシップに向けて大学1・2年生のうちからできることって?
自己分析をしてみる
これまでの経験や行動を思い返し、そのような選択をした理由、何を学んだかを把握することで、自己分析を進められます。
自己分析によって自分の強みを明確にしておくと、インターンシップに応募する企業を探すときの指標になります。
また早いうちに強みや弱みを理解しておけば、学生時代の中で改善することもできるでしょう。
大学1・2年生のうちから少しずつ自己分析を進めておくことで、将来の就職活動をスムーズに進めることができます。
企業研究を通して興味のある企業を見つける
業界や企業のことを知らなければ、応募するインターンシップを選ぶこともできません。
大学1・2年生のうちから業界研究を進めておくことで、幅広い業界の中から自分の希望する業界を選ぶことができ、興味のある企業を見つけることもできるでしょう。
企業研究は早めに始めることで、より多くの選択肢の中から自分に合った企業を見つけやすくなります。
オープン・カンパニーに参加してみる
前述した定義によるタイプ1に該当する、オープン・カンパニーに参加してみましょう。
オープン・カンパニーは全学年を対象とし、短期間で実施されるプログラムであるため、気軽に参加しやすいです。
興味がある業界のプログラムに参加しておくと、業界の雰囲気や仕事内容を知ったうえでインターンシップに参加できるでしょう。
大学1・2年生のうちから積極的に参加することで、早い段階から業界理解を深めることができます。
これってどうなの?大学生のインターンシップに関するよくある質問
インターンシップに参加しないと就活で不利になるってホント…?
参加の有無が選考に大きく関わることはありませんが、参加することで業界や企業の理解を深められたり、志望動機や自己PRの内容を磨くことができるため、参加しておくことをおすすめします。
インターンシップでの経験は、面接で具体的なエピソードとして話せるため、結果的に選考を有利に進めることができます。
志望している企業ではないけどインターンシップに参加してもいいの?
興味のない業界や業種でも参加することで、まったく検討していなかった業種や業界のほうが自分に合っている可能性もあります。
もちろん、志望する企業のインターンシップに参加することが最優先ではありますが、影響のない範囲でいろんな職種のインターンシップに参加することで視野が広がる可能性があります。
予想外の業界で自分の適性を発見することもあるため、柔軟に考えましょう。
インターンシップは給料もらえるの?
長期インターンシップの場合、有給である可能性が高いです。
給料は発生せずとも、交通費が支給される、昼食代が支給されるなどのパターンもあります。
短期インターンシップや1dayのオープン・カンパニーやキャリア教育は無給のことが多いですが、企業によって異なるため、応募前に確認しましょう。
どんな服装でインターンシップに参加すればいいの?
企業から指示があることがほとんどです。迷ったら自己判断せずに、問い合わせましょう。
一般的には、オフィスカジュアルが基本です。
以下のポイントを押さえておくと安心です。
- 清潔感のある服(シミ、シワ、毛玉などがないもの)
- 派手だったり露出が多い服は避ける
- シンプルでベーシックなカラー(黒・紺・ベージュ・白・グレー)がベター
インターンシップには何を持っていけばいいの?
企業から案内されることがほとんどです。悩んだら担当者に問い合わせましょう。
一般的に持っておくとよいものは以下の通りです。
-
- 学生証
- 健康保険証
- 印鑑(書類への押印が必要になる可能性がある)
- 筆記用具
- メモ帳
- 腕時計
- クリアファイル(資料をたくさん支給されるため)
- ハンカチ、ティッシュペーパー(清潔感アピール)
まとめ
この記事では、大学生のためのインターンシップガイドとして、インターンシップの種類、メリット、失敗しない選び方について解説してきました。
インターンシップは、企業や仕事内容への理解を深め、自分の適性を見極める貴重な機会です。
1dayのオープン・カンパニーやキャリア教育、短期インターンシップ、長期インターンシップなど、目的や状況に合わせて適切なプログラムを選ぶことが重要です。
また、業界・企業研究に役立つだけでなく、入社後のミスマッチを防いだり、ガクチカとして活用できるなど、多くのメリットがあります。
参加する際は、学業に支障が出ないようにスケジュール管理をしっかり行い、候補を絞りすぎず、知名度だけで選ばないことが大切です。
大学1・2年生のうちから自己分析や企業研究を進めておくことで、より充実したインターンシップ体験ができるでしょう。
インターンシップは、将来のキャリアを考えるうえで非常に有益な経験です。
この記事を参考に、ぜひ積極的にインターンシップに参加して、自分に合った企業や職種を見つけてください。




